さて、今回は前回に引き続き、青森津軽の旅の中編をお送り致します。
ワラッセを出て、つぎは居酒屋「大福丸」に向かいました。大福丸は津軽民謡ライブが聞きながら、青森の郷土料理が食べられることができるという居酒屋で、賑やかで盛り上がること間違いないと期待しながらお店に向かいました。
大福丸はワラッセから徒歩7分程度の場所にありますが、外はもう結構吹雪いています。なので、実際はそれよりも道のりは遠く感じました。でもなんとか無事到着。
お店に入ってみると、威勢のいい掛け声に出向かわれ、席に案内してもらいました。
入口から入って、近くにホタテのいけすがあり、「ホタテ釣り」が出来ます。
店内は、もう既に半分くらいの席がうまっていました。
初めに進行役の方が、今日のお客様はどこから来ているのかを事前に聞いていました。あとで、他の皆さんへ紹介されるそうです。この日は外国の方(韓国、オーストラリア、台湾)や、鹿児島、大阪の方が来ていました。
「私達は神奈川から来ました。」と伝えると、
案内の方「そうなんですか~遠いところ、ようこそ~、あっそういえば、お隣の席のかたも神奈川でしたよね~」
私達「えっそうなんですか~、神奈川はどちらから?」
お隣の方「○○市です。」
私達「えっ私達も○○市です! なに区ですか?」
お隣の方「△△区です。なに区ですか?」
私達「・・・同じ区です。(まさか、これは3度目か~~!)なに町ですか?」
お隣の方「□□町です。なに町ですか?」
私達「●●町です。(よかった~~(;^_^A)」
さすがに同じご町内の方ではなかったのですが、まさか青森まできて隣町の方と隣合わせになるなんて、これは第3のダブルブッキングです!!
でも、お互い仲良くなって最後は「また、△△区でお会いしましょ~」といってお別れしました。
そうこうしているうちに、頼んだ郷土料理が運ばれてきました。ほたてのみそ貝やき、嶽きみ(弘前嶽地方とうもろこし)の天ぷら、十和田バラ焼き、フライ盛り合わせ等を注文し、あとは青森の名酒利き酒セットを注文しました。
おいしい郷土料理と日本酒で気持ちよくなってきたところで、いよいよお待ちかねの津軽じょんがら三味線と津軽民謡のライブが始まりました。
津軽三味線の演奏の方は本格的でバチさばきも力強く迫力があり、思わず食べる手を止めてみとれてしまいます。子供さんが喜ぶようにと、アドリブでアンパンマンの歌も演奏してくれました。
そのあと、女性の方が津軽民謡を歌ってくれました。この方も大変にお上手で、こぶしが効いていいお声でした。
曲の合間の掛け声「ほ~い、ほい!」をお客さんのところまで廻ってきて、マイクで一緒に歌うので、一体感が生まれて楽しいです。
そして、クライマックスは、覚えたばかりの跳人(はねと)をみんなで踊り、ラッセーラ、ラッセーラと盛り上がります!
みんなで盛り上がった動画(24秒)がこちら、個人情報保護の為、ぼかし入ってます↓
いや~盛り上がりました~!!こんな、みんなして盛り上がれる民謡酒場が、青森にもっとたくさん増えるといいですね~!(^^)! 楽しかったです!
北国の夜は、早い時間に店じまいすることもあるので注意しよう!
さて、大福丸をいい気持ちであとにして、これから今晩泊まる宿、「宿屋つばき」に向かいます。「宿屋つばき」は浅虫温泉駅前にある温泉宿です。
浅虫温泉駅には、前回乗ったあの「青い森鉄道」で移動します。青森から浅虫温泉駅まで約20分です。
前々回の話の白鳥に会えた下田駅から青森駅に向かって行くと、12駅目が浅虫温泉駅になります。なので、今回は下田駅から先に続く東北の最果てに向かっています。
浅虫温泉駅に到着しました!が、まだ21時前ですが、もうすでに駅には誰もいません!無人です!駅から外に出ると、車も一台もなく、吹雪いてます!
宿屋つばきは駅前って聞いたのですが、ここからどう行けばいいのかわかりません!道路も雪が積もって、どこが歩道で車道かわかりません!あわあわ!
しょうがないので、グーグルマップに道案内をしてもらいながら、どうにかこうにか到着できました。なんだ、意外と近かったのでほっとしました。(;^_^A
北国の夜は、比較的に早い時間に店じまいしてしまう場合があるので、注意しましょう!駅も無人駅や、周辺にお店がないところもあります。
宿屋つばきは、源泉かけながしで温泉は一晩中入ることが出来ます。また、貸切風呂は予約制で到着したときに予約しました。明日の朝に入ります。
と、いうことで早速、大浴場「ちゃっこい湯(それほど小さくなかったですよ。)」で、ひとっぷろ浴びてから今日はもう休みます。お疲れ様でした~!
翌朝、予約していた貸切風呂「黒侘介」に入ってみました。(写真参照)
貸切風呂は、隣にももう一つ「銀の月」と、3階に露天風呂「ちゃっこいまるゆ」がありますが、露天のほうは真冬はやめたほうがよさそうです。
浅虫温泉の泉質は含石膏弱食塩泉(ほぼ単純泉)。無色透明の温泉です。
またナトリウムイオン・カルシウムイオンを含んでるので、保温効果と美肌効果があるそうです。
入ってみると、お湯が優しくて、身体の奥まで温まり、いつまでも入ってられるとってもいい温泉です。
外はまだけっこう雪が降り続いているみたいです。宿のすぐ近くに海がありますが部屋からは見えませんでした。防風林がありました。
さて、今回は一泊朝食付きでしたので、宿から食券をもらってあるので、これから朝食を食べに行きます。朝食場所は、宿を出てすぐ向かい側にある「apricot(アプリコット)」という小さなお店です。
ハム卵ホットトーストサンドとセットででたクラムチャウダーが、具たくさんで本当に美味しかったです。
食後のコーヒーを飲みながら、お話好きのご主人と青森名物「味噌カレー牛乳ラーメン」のお店のことなんかお聞きしたりして、ゆったりとした時間を過ごすことができました。ごちそうさまでした。
今日はこれからまた青森駅にもどり、青函連絡船メモリアルシップ「八甲田丸」に行きます。そのあとは、津軽鉄道に乗り、人生初の「ストーブ列車」に乗ってみる予定です。
再び、青森に向かい「青い森鉄道」に乗車します。ところで、いつも思うのですが、ワンマンで鉄道を運転される運転手さんは本当に凄いと思います。
ひとりで運転をして、駅に着いたら乗客からキップを回収し、乗客の乗り降りを確認して、ホームの安全確認、ドアを閉めて、運転席に戻り、運転再開。
並みの人なら勤まらないと思います。いつも本当にありがとうございます!
とか何とか言ってるうちに青森駅に再び到着しました。
ここから徒歩で「八甲田丸」に向かいます。10分くらい歩くと、八甲田丸が見えてきます。
青函連絡船は、私も子供の頃、乗ったことがあり、むかしは駅のホームのはじまで歩いてから、写真にあるような長い通路を通って青函連絡船に乗船していました。
今日は入口前の階段を登り、青函連絡船メモリアルシップ「八甲田丸」に入ります。2階の受付で料金を支払います。乗船券の料金は大人510円です。
順路を進んで急な階段で3階に上がると、昭和30年代の写真や活気あふれる青森駅のジオラマがあり、当時の物売りがユーモラスな人形たちとともに再現されています。
そういえば、私がむかし子供の頃、ねぶたの絵が書いてある丸い缶に入っていた水飴があって、それを南部せんべいで挟んで食べた記憶があったので、その水飴を昨日のワラッセのお土産屋さんで探してみたのですが、結局見つからず、記憶違いだったのかな~と思っていたら、ありました!これです!たしかに売っていたんですね!なつかし~(泣)南部せんべいもある~
その先に行くと、ビデオシアターがあり、青函鉄道連絡船記念館では歴代の青函連絡船の模型や写真、また寝台室、船長室などの展示がありました。
さらに先にはグリーン船室乗客用イスがあり、実際に座ってビデオが見られます。
4階に上がるとブリッジ(操舵室)の中に入ることができ、船の船長になった気分を味わえます。(あっ、ちなみに電話をかけてる人は人形です。ちなみに舵を触っている方は人間です。)
1階には鉄道車両があり、今は廃車になった郵便車両がそのまま展示されていました。
かつて荷物は車両ごとこうして船で運ばれていたんですね。
地下1階に降りると心臓部でもあるエンジンルームや発電機室などの起動システムが見られました。
ちょっと映画「ポセイドンアドベンチャー(ジーンハックマン主演のほう)」を思い出しました。
操舵室から海を見ていると、かつては北の大地にわたるには、この海を越えなければならなかったと考えると、つくづく最果ての地まで来たんだな~と実感します。
「八甲田丸」よかったです!懐かしくて、ノスタルジーに浸れました!
でも、全体のコースをまわるには、階段の登り降りが多く、けっこう狭くて急なので、注意が必要です。行かれる場合は、くれぐれもお気をつけください。
さあ、つぎはいよいよ津軽鉄道のストーブ列車です!張り切ってまいりましょう!
憧れのストーブ列車に乗るためには、まずはここ青森駅から奥羽本線弘前行きに乗車し川部駅に向かい、川部駅から五能線に乗り換えて、五所川原駅まで向かいます。
五能線の「五所川原駅」についたらいったん駅を出て、すぐ隣にある津軽鉄道の駅舎「津軽五所川原駅」に徒歩で向かいます。ストーブ列車はここから出発します。
12月中は、土日は1日3往復、平日はわずか2往復しか走りません。(なお、12月30日~3月31日は朝9時35分発が入り3往復)
この日は平日だったので、津軽五所川原発の第1便は12時00分発、第2便は14時40分の2本でした。八甲田丸見学をしたため、第1便の12時は間に合わず、第2便の14時40分のほうに乗る計画です。
ホームには特急「つがる」がとまっています。いつか乗ってみたいですね。
青森駅から12時14分発の奥羽本線(弘前行き)に乗車。これに乗り、まずは川部駅に向かいます。また結構、吹雪いてきました。
ところが、ここでアクシデント発生!
川部に向かっている途中、車内アナウンスがあり、聞くと、「只今、この先大雪の影響で、電車に大幅な遅延が発生しております」とのこと。そして、川部より手前の大釈迦あたりでとうとう電車がとまってしまい、30分くらいまったく動かなくなってしまいました!
これはまずい!このままでは川部駅で乗り継ぐ12時56分発の五能線に間に合わず、これに乗れなければ、14時40分発のストーブ列車には乗れないことになってしまう!
と、いうことで、はたしてストーブ列車に乗れたのでしょうか?
次回、いよいよクライマックスへ!「リベンジ東北最果て!津軽の雪は凄かった《後編》」をお楽しみに!
この先も、アクシデントにつぐアクシデントが盛りだくさんです!ひぇ~!