仙台人の心やさしさにほっこり! 宮城県 仙台 松島の旅《後編》

真冬の東北はハンパなかった!

旅の割引特典があったら大いに利用しよう!

仙台の旅も、いよいよ二日目となりました。翌日の朝は松島海岸の素晴らしいご来光からのスタートです。

朝風呂からもどると、部屋には朝食の用意がされていて、食事をとりながら今日の計画を打ち合わせします。朝食はこんな感じです。

海の幸をとりいれた朝から豪華な内容で、カニや魚が入っている海鮮鍋風の味噌汁や、まぐろのたたき、仙台定番のかまぼこ、うに椎茸が美味しかったです。

ところで、私達が旅行したのは2022年の冬でしたので、ちょうどこの時期は、全国でコロナが流行して観光業界が大変に厳しいこともあり、それを支援するため各県が独自に宿代やお土産、タクシー代などに使用できる「地域クーポン券(写真参照)」という割引券がありました。(独自のアプリでQRコードを読み取るものもありました。)

また、あわせて宿泊料金も20%から40%くらい割引されたこともありました。

私達も行く先々で、これを利用させて頂き、大変に助かりました。(ただし、アプリを使う方法は、なかなか難しいので若い人に聞きながらでしたが..)

今は残念ながら、こういった支援割は終わってしまいましたが、その他にもシニア割とか各地域限定や期間限定での割引がありますので、調査してもしそういった割引特典があれば、是非旅に出かける前に入手しておき、大いに利用しましょう!

さて、今日はこれからこのクーポン券を使ってタクシーで移動し、松島湾を一周する観光遊覧船に乗りたいと思います。

チェックアウトをすませて、フロントにいたおかみさんにタクシーを呼んでもらいロビーで待っていると、まもなく到着。

乗りこむ前に宿にご挨拶しようとしたのですが、ちょうど従業員の皆さんも出払っていて、おかみさんも電話中だったのでそのまま黙って、乗車して出発することに。

すると、気付いたおかみさんが慌てて玄関から飛び出してきて、動き出したタクシーの中から後ろを振り返ると、こちらに向かって手を振り、何度も何度もお辞儀をしてくれました。本当に心がほっこりと暖かくなりました。

宿の入り口には「松島魂」と看板があります。どうか、震災に負けず、これからもお元気で!

 

観光船がでる松島観光桟橋までは車で10分程度。桟橋にはすでに「第二仁王丸」が停泊していましたので早速乗船。

仁王丸は松島湾を50分をかけて周遊します。途中、水島、仁王島、鐘島、双子島、千貫島をめぐります。乗船券は大人1000円です。

船に乗り込んで、まもなく出航。動き出すと同時に、威勢のいいあの民謡「斉太郎節」が船内に流れてきました。

そのときの動画がこちら。↓(41秒)

ちょっと「斉太郎節」の音量が小さいです。(;^_^A

遊覧船で松島の島々を巡ったあとは、陸地から福浦島まで歩いて渡ることが出来る橋、「福浦橋」に行ってみました。福浦橋は全長252メートルの朱塗りの橋で素敵な縁に恵まれる「出会い橋」と言われています。夜にはライトアップします。通行料大人200円です。

この福浦橋も東日本大震災では橋脚が一部損壊し大きな被害を受けました。

その修理にあたり、台湾の景勝地「日月潭」の観光船業者の皆さんによる義援金が生かされたそうです。日本と台湾との絆の架け橋でもあるんですね。

                                                              

観光船で海風にあたりすっかり冷えきった身体を、どこかで温かいそばでも食べて温めようということで、近くの松島湾の目の前のビルにある「和食・めん処誉旨」というお店に入り、かまぼこと生卵が入った「名月そば」を注文しました。

相方も暖かいそばを注文して、くつろぎながらなんとなく外を眺めていたら、窓の外の駐車場の奥にこけしやさんの看板が見えました。

すると、思い出したように相方のた~ちゃんが「そういえば、私の友達のご主人の実家がこけしを作っているお店で、後を継ぐため引っ越されたんだけど、たしか松島だったと思う。」とのこと。

仙台はこけしも有名です。まさか、あそこに見えるこけしやさんとか?そんな馬鹿な~!そんな偶然はありえないでしょ。じゃあ、この後ちょっと寄ってみてみる?と、いうことで食後に行ってみることにしました。

お店の名前は「二八屋物産店(松島直秀こけし製造元)」とあります。お店に入って店員さんに恐る恐る「神奈川から来たのですが、○○さんという方はこちらにいらっしゃいますでしょうか?むかしお世話になったものですが。」と尋ねてみました。

すると奥から奥様が出て来られて、お互いにびっくり!まさしく、た~ちゃんの友達だったのです!!いや~世の中、こんな偶然があるんですね~!

こけしは宮城県を代表する工芸ですが、「松島直秀こけし」は遠刈田系と鳴子系の影響を受けて描彩を加えたものですが、そのいずれにも偏しない独自の風格を備えており、旧型こけしの中でも最も華麗だと云われています。

久々の対面でしっかり盛り上がったところでツーショット写真。

その人気はテレビ、ラジオでも数回に亘って紹介され、また、日本三景松島の「松島ブランド」にも認定されました。店内では「こけしの絵付け体験」もできます。

 

お土産のひとつは記念に残るものにしよう!

せっかくなので、お土産に写真にある夫婦こけし(これよりも少し小さめサイズ)を購入しました。旅に行くとお土産を買うこともありますが、お菓子やお酒などは消費してなくなってしまうので、ひとつでも良いので、なにか記念に残るものを探しましょう!

あとで家に飾ったりして旅を想い出すことができます。(リビングに飾りました。)

さて、お友達とお別れしたあとは、松島から仙台駅に再びもどってきました。

仙台駅からこんどはタクシーで、昨日行けなかった仙台城跡(青葉城跡)に行ってきました。天気はあいにくの小雨模様。

近くにあった青葉城下銘店館には大きな七夕飾りが。毎年8月に行われる勇壮な七夕まつりの笹飾りです。乗って来たタクシーの中にもミニチュアが飾っていました

 仙台市出身の土井晩翠の胸像と荒城の月の歌碑がありました。歌碑から荒城の月のメロディーが流れるそうですが、残念ながらこの日は故障中でした。

《前編》にでてきた伊達政宗の像ですが、教えて頂いたとおり、このときは工事中だったので、代わりに看板(絵)が貼ってありました。

現在は、完成された像が展示されていますので、仙台に行かれた際には、ぜひ見に行って見てください。

このときの仙台城跡の高台は、まだ地震による被害で、崖下や一部道路が通行止めになっていて、回り道をしてから仙台城跡に入ることなっていました。                 

高台から見下ろすと、そぼ降る雨の中に司馬遼太郎が「街道が行く」で言っていた、広瀬川と「気品のある仙台の街並み」の景観がよく望めました。

そのときの様子がこちら↓(43秒)

さて、仙台駅にもどり、旅の締めくくりとして「

台名物の牛たんを食べなきゃ帰れない」ということで、タクシーの運転手さんに「どこの牛たんのお店がお勧めですか?」と聞いてみると、「伊達の牛たん本舗がいいよとのこと。

なんでも、このお店では貴重な芯たん(たんの元の10~15cm部位)があり、これが特に一押しなのだそうで、早速、駅ビル内の「伊達の牛たん本舗」を見つけ、お店に入って注文してみました。

食べてみると柔らかくて、とってもジューシー!塩加減もちょうどよく、厚切りの「芯たん」と呼ばれる部位は、くせになるうまさでした。相方はタンは今まで苦手だったのですが、これはさすが本場の味で、今までとは別物といってました。付け合わせのテールスープもさっぱりして美味しかったです。

ごちそうさまでした!

仙台、ありがとう!

帰りは18時31分発、東北新幹線「はやぶさ38号」に乗って東京へ帰ります

旅のまとめ

今回の旅は、タイトル通り仙台の人々の心のやさしさに触れて、身も心もほっこりとした旅となりました。思えば、仙台を含め東北や能登地域、震災以外でも今や日本国中で、災害に立ち向かって頑張っている皆様がいらっしゃいます。

一日も早い復興を祈りつつ、これからもっと日本中の各地域の素晴らしさをご紹介していけるように旅を続けて行こうと思っています。

さて、次回は東北の旅もいよいよ第3弾!「行くぜ最果て!どこまでも!ローカル線の旅 岩手県&青森県」の予定です。どうぞお楽しみに!

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